いつも講習の序盤に
「カンタンに脂肪は燃えません」
という話をします。
なぜか??
エステ業界では
「脂肪を燃やすために…」
「脂肪を破壊…」
「脂肪を溶解…」
という言葉を良く使っているからです。
ハイブリッドもそう思われがち…
「どれくらいやれば脂肪が
どれだけ減るんですか?」
とか
「腹筋何百回の効果なんですか?」
とか…
こういう質問が飛び交うのは
世の中、「売る」ための
オーバートークが多い証拠です。
こういったオーバートークの宣伝には
「一回でこれだけ変わった」的な
ビフォーアフターの写真も
ついていたりするので、
それを見た一般の方は
「最近太ったからエステに行って
脂肪を燃やしてもらおうかな~」
とか
「あそこのマシンで
脂肪を溶かしてもらおうかな~」
とか
「セルライト除去してもらおうかな~」
とか思ってしまいます。
※施術で循環が良くなり
多少は脂肪も燃えやすくなるので
「ウソ」ではありません。
ただ一回での施術での
大きなサイズダウンは残念ながら
「むくみ」が取れただけ…
ここをわかっていて敢えて
「今日は脂肪がたくさん
溶けましたよ~」という表現
→
「良い意味でのプラセボ効果」
を考えて、お客様に効果を出そうと
されている素晴らしいエステテシャンも
多くいらっしゃいます。
また
「美容クリニックにもあるマシンだし」
「医療機器の中身と同じだし」
という言葉も良く聞きますが、
本当にカンタンに
そんな生理的な効果が
出るのでしょうか??
「医療機器だから」
「医療機器に準ずるマシンだから」
「う~ん…」
敢えてそこには触れないでおきますが…
この話だけはしておきます。
エステテシャンの中に
脂肪って
「バター」
みたいなものなんじゃないかと
想像している方が
とても多いということ…
脂肪は
「脂肪細胞」
です。
細胞の一つなのです。
溶かすのなら
細胞膜を溶かさないといけません。
いくら他の細胞より大きいからと言って
脂肪細胞だけを狙って
きれいにちゃんと溶かせられる
のでしょうか?ということ。
人の身体は様々な大小の細胞で
出来ています。
膨らんだ風船は小さい風船よりも
割れやすいのと同じように
他の細胞と比較すると
大きめの細胞の脂肪細胞は
破壊されやすいかも知れませんが…
まるで「いくら」がはじけるように。
脂肪細胞はバターじゃなく
イメージするとしたらいくらですよね。
セルライトは「すじこ」
おいしそう(笑)
バターみたいなものとは明らかに違い
細胞なので細胞膜で包まれ、
核もありミトコンドリアもあり
イオンチャネルもあります。
キャビで良くエビデンスっぽく
写真が載っている
「乳化」
も油と水の実験であって
本当は「いくら」で実験した方が
いいですよね…本当は。
つまりメーカー側も
生理学がわかっていないところが多い
のがとても残念なことです…
そんな「細胞」なので
他の細胞と同様ちゃんと
「循環」
が行われれば、
正常化(小さく)
されていきます。
キャビやラジオ波は
その「循環を高める」
という意識で使用すれば
とても効果的な機械です。
もちろんハイブリッドも!
でも
「脂肪はカンタンには燃えません」
ここがわかっていれば
当然ハイブリッドの
「パッドの貼り位置」
もその方の根本改善を考えたものになり
アプローチが変わってきます。
このアプローチの考え方が
お腹の上だけに貼っている
EMSとの違いです。